みなさん、こんにちは!
レビュー系VTuber紙山レベッカ(@rebecca_kmym)です。
本日は、世界が愛するスーパーヒーローのひとり「スパイダーマン」をご紹介します!
動画でもたっぷり紹介しておりますので、こちらもぜひ!▼
映画は今まで4シリーズ作られており、商業的に最も成功しているキャラクターのひとり。
いまだに根強いファンの多いサム・ライミ版『スパイダーマン』は、レベッカも大のお気に入り。
・世界中の人々にスパイダーマンという存在を知らしめた傑作、サム・ライミ版の映画『スパイダーマン』シリーズ
・マーベル・シネマティック・ユニバースの一角を担うMCU版『スパイダーマン』シリーズ
・2019年アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞したことでも話題になった『スパイダーマン:スパイダーバース』
などの名作に触れながら、「映画」というコンテンツを中心に語られてきたスパイダーマンの魅力に迫っていきたいと思います!
もくじ
MARVELきっての人気者「スパイダーマン」
もともとスパイダーマンは、コミックレーベルとしてヒーローたちの地位を築いてきた「MARVEL(マーベル)」出身のスーパーヒーローです。
いまでこそMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)として映画界隈を席巻しているMARVELですが、その原点はコミックにあるわけですね。
レベッカ
ネコチャン
アイアンマン、キャプテン・アメリカ……マーベルに数多くいるヒーローの中でも、スパイダーマンは商業的に最も成功したキャラクターとして知られています。
なんと、ハリウッドでは今までに映画4シリーズ、作品数にすると主演以外のものも含めて全11作も作られているんです……!
・スパイダーマン
・スパイダーマン2
・スパイダーマン3
・アメイジング・スパイダーマン
・アメイジング・スパイダーマン2
・(シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ)※出演のみ
・スパイダーマン:ホームカミング
・(アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー)※出演のみ
・(アベンジャーズ/エンドゲーム)※出演のみ
・スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム ※6月公開予定
・スパイダーマン:スパイダーバース
ネコチャン
レベッカ
どのシリーズも主人公がスパイダーマンという以外は基本的に関連性がなく、それぞれ独立したシリーズ作品として楽しめます。
どの映画もおもしろいんですが、作品の詳細を説明する前に、まずは「スパイダーマン」がどういったヒーローなのかというところから、ざっくりご紹介していきますね!
クモに噛まれてヒーローに!?
基本的にスパイダーマンは、ピーター・パーカーという青年が、とある新種改造されたクモに噛まれて、特殊能力を得るところから話がはじまります。
能力は様々あるんですが、代表的なものがこちら。
- ハルクにも匹敵する身体能力・筋力
- 壁などを自在に登ったり、物を支えたりする吸着力
- ちょっとしたケガならへっちゃら!驚異的な回復力
- 鋭い知覚・反射能力(別名:スパイダーセンス)
これらの能力を活かしながら、スーパーヒーローとして成長・活躍していく物語というのがスパイダーマンの基本構成になっています。
ピーター・パーカーはさえない普通の高校生?
ちなみに、クモに噛まれる前のピーター・パーカー自身は、さえないごく普通の高校生という設定……なんですが、めちゃくちゃ頭がいいのです。なんとIQ250超え!
スパイダーマンとして活躍するためのユニフォームや便利なアイテムもすべて自分で開発してしまう科学オタク。
とはいえ、「好きな女の子に振り向かれたい」という高校生にありがちなささやかな願いと青春に苦悩している姿はとても可愛らしい普通の男の子なんですよね。
レベッカ
ネコチャン
その可愛らしい雰囲気とは裏腹に身体能力がかなり高く、スパイダーマンのアクロバティックな動きは本人自らが演じることも多い。
おしゃべりでおちゃめな性格で、一度MCUの公開前の情報をうっかり漏らしてしまったことも。
『スパイダーマン』はひとりの青年の成長物語
コミックが発売された当初は、高校生をはじめとしたティーンエイジャーがヒーローものの主人公になることはかなり珍しかったらしいんです。
おそらく欧米は精神的にも肉体的にも成熟した大人を良しとする文化が強いので、その影響がコミックにも色濃くでていたようです。
レベッカ
ネコチャン
ところが『スパイダーマン』では、恋や学生生活といったティーンエイジャーらしい青春の悩みに葛藤しながら、ヒーローという責務にどう向き合っていくのかというところが、ひとりの青年の成長物語として丁寧に描かれていたことで大ヒット!
逆に欧米では今までにない視点でヒーローを描いた先駆的な作品だったからこそ、ここまで評価されたんでしょうね……!
あなたの親愛なる隣人、スパイダーマン
さらに、スパイダーマンの活躍の舞台をニューヨークという実在する都市を中心にしたことで、アメリカの人々にとって、より身近なヒーローとして共感できる存在に演出できたのも大きいと思います。
劇中でもスパイダーマンは街中を巡回しては、ヒーローが関わる必要あるのかなっていうようなちょっとしたトラブルにもクビを突っ込んでは解決しようと頑張るんですよね。
例えばひったくりとか強盗とか、警察に任せればいいといえばそれまでですが、当事者からしてみればその場でパッと解決してくれる存在がいたらどれだけ心強いことか……
レベッカ
ネコチャン
そういう等身大の親しみやすいキャラクターということもあって、「親愛なる隣人」というニックネームでも親しまれているヒーローなんです。
SONYからの熱烈なラブ・コール
スパイダーマンの愛されエピソードでもうひとつ好きなのが、SONYとスパイダーマンの関係。
いま現在、MCUをはじめとしたマーベルの映画化権はディズニーがほぼほぼ独占しているんですが、じつは『スパイダーマン』だけは、MCUの中で唯一SONYが映画化の権利を持っているんです。
これはMCUが作られるずっと前に、「とにかくスパイダーマンの権利だけは絶対にとる!!」って意気込んだSONYが、ほかの好条件のマーベルヒーローの権利をすべて蹴ってでもスパイダーマンを手に入れたからなんですよね。
それほど、映画化される前からその魅力に魅了されていた人がたくさんいたのが、この「スパイダーマン」というヒーローなんです。
映画『スパイダーマン』どれがオススメ?
さて、スパイダーマンの基本をざっくりご紹介できたと思うので、ここからは数あるスパイダーマン映画の中でも、とくにオススメの作品ふたつをご紹介します!
まずはこちら、サム・ライミ版『スパイダーマン』からご紹介します。
全三部作を監督したサム・ライミは大人気ホラー『死霊のはらわた』シリーズでも有名。主演はトビー・マグワイア。
わたしがスパイダーマンを知った作品であり、ヒーロー映画に夢中になるきっかけをつくってくれた非常に思い出深いシリーズでもあります。
「ひとりの青年が人として、そしてヒーローとして成長する姿」という、スパイダーマンの真骨頂がこれでもか!!とつまっているのが、このサム・ライミ版のスパイダーマン3部作なんです。
スパイダーマンは戦闘や移動に「スパイダーウェブ」とういう蜘蛛の糸を模した伸縮性・粘着性のある強度の高いアイテムを使用します。
スパイダーマンがビルとビルの間を軽快にスイングして移動するときにも使っているあの長~い糸、あれですね。
原作コミックや他の映画作品では「ウェブシューター」というスパイダーマン自らが開発した機械を手首につけて、そこから自分で開発した特殊な糸を発射しています。
ところがサム・ライミ版では、徹底して心の成長を描くためにスパイダーウェブをあえて体から直接出す設定にしているんです。
スパイダーマンの特殊能力は身体強化が中心のパッと見かわりにくいものが多いんですよね。
なので、目でみてわかりやすい「ウェブシューター」というアイテムを、身体に備わった能力という設定にすると……
例えば、心がヒーローとしても成長することでそれに応じて糸を飛ばせる距離が長くなったり、逆に、もしヒーローとしての決意が揺らぐことがあれば、身体から糸がでななったり……みたいな非常にわかりやすい演出で「キャラクターの内面」を表現できるわけです。
コミックみたいに回想シーンが入れにくい映像ならではのグッドアイディアが、このサム・ライミ版にはつまっているんです。
さらにサム・ライミ版のすごいとろが、演出だけでなく、登場人物同士のちょっとしたやり取り。
中でもとくに心に残るセリフのひとつに「大いなる力には大いなる責任が伴う」という有名な一節があります。
これはスパイダーマンことピーター・パーカーの育ての親、ベンおじさんがピーターに向けて言ったセリフのひとつです。
もちろんピーター自身は能力が目覚めたことをベンおじさんに明かしてはいません。
ある日突然能力に目覚め、ヒーローとしての自覚が芽生える前のピーターが、能力がきっかけで学校でトラブルを起こしてしまうんですが、そのときに、ベンおじさんからピーターへ、ここまで成長したことへの励ましを込めて捧げられたセリフなんです。
――大いなる力には大いなる責任が伴う
大人になって肉体的にも成長し、他人を傷つけられるような力を持ったとき、その力の大きさだけ同じぐらい大きな責任が伴うんだよ、と諭す言葉なんです。めちゃくちゃ素敵な言葉ですよね。
のちにピーター・パーカーという青年がスーパーヒーロー「スパイダーマン」として活躍するための大きな支えになる非常に重要な一節なので、ぜひ実際に映画を見て直接噛み締めていただきたいなと思います。
じつはこのサム・ライミ版の『スパイダーマン』1作目は、映画史に残るキスシーンも話題になりました。
かなり印象的なシチュエーションなので、そのまま「スパイダーマンキス」として呼び名が残ったほど。
有名なシーンなので、おそらく見たことがある方も多いんじゃないかなあと思うのですが……とってもロマンティックに演出されているので、ぜひこちらも映画を見て、その甘さを直接噛み締めていただけたらなと思います。笑
有名なセリフも、有名なキスシーンも1作目に入ってるんだったら、とりあえずそれだけ見ればいいかなーなんて思った方、ちょっとお待ちを!
じつは、全三部作の中でも映画史に残る名作と名高いのが『スパイダーマン2』なのです!
わたしもつい最近見返したんですが、ほんとに何度見てもその魅力は色褪せない。
1作目でヒーローとしての自覚が芽生えたひとりの青年が、“本当のヒーロー”になるまでの成長を描いた傑作、これが『スパイダーマン2』なんですね。
2作目では、ヒーローとしての活動を本格的はじめたピーターが、自分の日常生活とヒーローとしての忙しさに追われることになります。
スーパーヒーローゆえに抱えることになる「孤独」と「責任」を受け止めきれず、人として、そしてヒーローとしてどう生きていくのか、自らを見つめ直すお話です。
この時、ピーターが対峙することになる「ヒーローとしての試練」、そして「ヒーローとしての喜び」。
このふたつを「民衆」というヒーローが守るべき対象を交えて巧みに演出したシーンがあるんですが、このシーンが本当に最高でして、わたしはここを見るたびに泣きそうになってしまうのです……
実際に映画を見たら「このシーンか!!」ってわかると思うので、気になった方はぜひご覧いただけたらと思います。
我々「民衆」あってのヒーローであり、ヒーローあっての我々「民衆」であるということを、見る側に対してもヒーローという存在がいかに稀有で尊いものなのかというのを訴えてくる名作に仕上がっています。
レベッカ
3部作最後の作品『スパイダーマン3』は、1作目と2作目で回収しきれなかった伏線をザッとまとめつつ、悪役、いわゆるヴィランと呼ばれる存在が多数登場します。
ネコチャン
様々な試練を乗り越え、ヒーローとして成熟期に差し掛かったスパイダーマンを多くの強敵と対峙させることで、この三部作の集大成としての役割を果たした作品になっています。
スパイダーマン1作目と2作目が心に響いたという方は、ぜひ3作目まで楽しんでいただけたらなと思います!
結論:迷ったらサム・ライミ版『スパイダーマン』を見よう!
サム・ライミ版の『スパイダーマン』シリーズは、スパイダーマンというヒーローの魅力がわかりやすくつまっています。
なので、たくさん作品がありすぎてどのスパイダーマンシリーズからみればいいかわからない!という方は、まずはこのサム・ライミ版がオススメです。
昨今、MCUやDCユニバースをはじめとしたヒーロー映画の地位がここまで高くなったのは、このサム・ライミ版のスパイダーマンと、ノーラン監督のバットマン『ダークナイト・トリロジー』シリーズの力が大きいなあと個人的には思っています。
2作目の『ダークナイト』で悪役ジョーカーを演じたヒース・レジャーは、その強烈な演技で28歳にしてアカデミー賞助演男優賞を受賞した。
最近、MCUやDCユニバースからからヒーロー映画にハマったよーという方も、ぜひこちらのサム・ライミ版も楽しんでいただければなと思います!
12年前の映画なのでCG技術とかは今の作品と比べ物にならないかもしれませんが、それを補って余りある名作です。
革新的なアニメーション演出が光る『スパイダーバース』
続きまして、2019年アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』をご紹介します!
スパイダーバースのすごいところは
・あらゆるスパイダーマンの共演
・スパイダーマンらしい成長物語
・革新的なアニメーション演出
のすべてが完璧に融合した傑作として仕上がっている点です。
鑑賞前は、あらゆる世界、あらゆる宇宙のスパイダーマンが勢ぞろいなんて設定、どう収拾つけるんだ?と思っていましたが……
これがね、めっちゃくちゃ面白かったんですよ……!!
主人公は言わずもがな、頭はいいけどイマイチ冴えない高校生ピーター・パーカー……と思いきや、なんと今作の主人公は何の変哲もない高校生マイルス・モラレス!
能力が目覚めたばかりの主人公マイルスと、すでに成熟したヒーローとして活躍する別世界のスパイダーマンたちとを共演させることで、人として、そして“ヒーロー”として成長する姿を丹念に描いています。
いつかなりたいヒーローの姿を間近にみながらも、なかなか思うように行動できないもどかしい成長物語というのがこの『スパイダーバース』の基本的な構成になっているわけです。
この身近にお手本がいるヒーロー物語を効果的に演出した作品がMCU版『スパイダーマン』シリーズと今回ご紹介する『スパイダーバース』のふたつなのです。
せっかくなので、MCU版にも触れつつ「身近にお手本がいる世界」の描き方をさらに深掘りしていこうと思います。
MCU版『スパイダーマン』シリーズには、アイアンマンやキャプテン・アメリカをはじめとしたアベンジャーズというヒーロー集団が登場します。
あらゆる強敵と戦ってきた成熟したスーパーヒーローを集合させるユニバースを利用した方法で、未熟で伸びしろのあるスパイダーマンという存在をより魅力的に演出しているんです。
レベッカ
高校生丸出しの可愛らしい演出とポテンシャルを感じるアクションシーンは必見です
ネコチャン
『スパイダーバース』では、あらゆる世界、多元宇宙上にいるスパイダーマンたちを集結させるマルチバースという方法を利用しています。
これによって、新たな主人公マイルスの成長物語を魅力的に演出しているわけです。
レベッカ
ネコチャン
※フィクションとして作られた作品において、登場するキャラクターが「自分が物語のキャラクターの一部である」ことを認識した発言をしたり、観客に対して語りかけるような演出のこと。
これ、①の方法も②の方法も、どっちも作る側がめちゃくちゃエネルギーが必要なやり方なんですよね。
まず、①のMCU版はそもそもあらゆるヒーローたちの映画を『スパイダーマン』シリーズより先に作っておかないといけないわけです。
しかも、それぞれのヒーローたちを視聴者が見て、知っておかないといけないので、ある程度ヒットさせておく必要もあるんですよ。
さらには、個性豊かなあらゆるヒーローたちのストーリーを矛盾なくつなげて、シリーズものにしておかないといけないわけです。
やばくないですか……普通は無理なんですけど、これを20作品以上の映画でもってやり遂げたのがMCUなんです。
だからこれだけ話題にもなっているし、人気もあるわけなんですよね。
レベッカ
ネコチャン
対して、②の『スパイダーマン:スパイダーバース』ですが、こちらも制作にかなりの熱量を要します。
全く異なる世界観のキャラクターたちを違和感なく、同じ空間に存在させるための技術や巧みな演出が欠かせません。
スパイダバースには、作画も、能力も全く異なるスパイダーマンたちが集結しますが、まずは技術力をもって、彼らの個性を損なわないように見た目の違和感を拭っていくことからはじめます。
これには膨大な作業量と鋭いセンスが必要なので、才能ある人材の確保がとにかく大変ですよね。
さらに、マルチバースという世界観を視聴者に理解させつつ、あらゆるスパイダーマンたちが違和感なく、ひとつの目的に向かって協力しあう巧みなストーリーと演出も。
これらが完璧揃った奇跡の傑作が、この『スパイダーマン:スパイダーバース』なわけです。
レベッカ
ネコチャン
ちなみに、先ほど紹介したサム・ライミ版では、その映画の中に存在する「家族」や「民衆」を利用していましたよね。
ひとりの青年が人として、そしてヒーローとして成長していく姿を演出するその巧みさに我々視聴者はもちろん大変感動したわけですが、そもそも、「映画」というものがその映画単体の中にある要素のみで作り上げないといけないものという認識があったんですよね。
ところが、MCU版もスパイダーバースも、ひとりの成長物語の描き方として、まだこんな新鮮なやり方があったんだ!!というところ見せてくれたことにすごい感動しましたね。
なので、“成長物語”をどう見せるのかという点だけでも、スパイダーマンというエンターテイメントの懐の深さっていうのを楽しんでいただけるんじゃないかなと思います……!
『スパイダーマン:スパイダーバース』のさらにすごいところが、コミックとアニメーションを融合させた演出すべてがハイクオリティかつ革新的であるところですね。
レベッカ
ネコチャン
さらに、革新的なだけではなく、ほんとにここまでやる!?って思わず唸ってしまうぐらい、すべてのシーンが画面の隅々までこだわって作り込まれているんです。
中でも、個人的にすごく感動したのが色収差(いろしゅうさ)での遠近の出し方でした。
色収差は、いわゆる「色ズレ・版ズレ」とよばれるものです。
一般的な印刷はCMYKというシアン(水色)・マゼンタ(ピンク)・イエロー(黄色)・キープレート(黒)の四色を混ぜることによっていろんな色を表現しています。
印刷中に色を重ねていくときに、ちょっとはみ出しちゃったり、色うまく重ならなくて端っこ(輪郭)の色味がブレちゃったりすることがたまーにあるんです。これが「色収差」。
色収差が起きてると、輪郭が曖昧になることでピントが合わなくなって遠くにあるように感じたり、逆に鮮やかな色味がはみ出している場合はそこがアクセントになることも。
『スパイダーマン:スパイダーバース』では、この原理を使って画面に遠近感を演出してるんです。
すごくないですかこの発想……!
そもそも、欧米のコミックや現代アートは、日本と比べてあえて色収差を効果的に使った見せ方が圧倒的に多い印象だったんですよね。
これって日常生活の中で目にしている印刷物のクオリティに起因しているのかもなと、ふと思ったんです。
というのも、日本の印刷技術はかなり高いので、日頃わたしたちが目にしている販売物、例えばマンガとか雑誌とかって色ズレが出ちゃってるものってほとんどないですよね。
ところが海外だと、スーパーにおいてあるスナック菓子の袋ひとつとっても、たまーに笑っちゃうぐらい印刷がズレてるときがあるんです。
コミックも、ものによっては色ズレしたものもそのまま売ってたりとかしますし……
そう考えるとまさに、色収差がよく起こるコミック=印刷されたコンテンツを映像化するにあたって「色収差」を使うのは、これ以上ないほど相性バッチリかつ革新的な演出というわけです。
とはいえ、色収差の演出はこの作品の魅力のごく一部に過ぎません。
『スパイダーマン:スパイダーバース』では、ほかにも様々な2次元のコミックと3次元のCGアニメショーンの融合を斬新かつ精彩に演出する今までにない新感覚の技術が画面全体に余すことなく効いています。
さらに、重厚かつ軽快なシナリオも無駄なく詰め込まれていて、とんでもない情報量なんです……!
正直、字幕を追う時間がもったいないぐらいです。
1シーンどころか1カット1カットすべてが油断なく作り込まれているので、初めて見る方は、まず吹替版で見るのをオススメします。
キャストも小野賢章さん、宮野真守さん、悠木碧さん、大塚明夫さんと実力派の豪華声優陣が揃っているうえに、吹替版の音響監督をガルパンやPSYCHO-PASSの劇場版も手がけた岩浪美和さんが担当されているので、申し分のない出来になっています。
この『スパイダーマン:スパイダーバース』は、スパイダーマンの生みの親、MARVELを作り上げたあのスタン・リーが亡くなった1ヶ月後にアメリカで公開されました。
マーベル・メディアの名誉会長、実写映画版の製作総指揮も務めた。
彼なしではヒーローという存在を語ることができないほどの偉大な人物。
偉大なヒーローたちをここまで作り上げてきてくれたスタン・リーへの敬意と感謝がこもったサプライズ的な演出もあって、すごく胸が熱くなりましたね。
さらに、MARVELの映画作品にはお決まりのスタンリーのカメオ出演シーンもあるんですが、この劇中のスタン・リーのセリフ、めっちゃグッときました。
コミカルなのにこんなにも胸に響くセリフを彼に言わせてくれた制作陣に感謝です。
レベッカ
スパイダーマン好きはもちろん、マーベル好きも、アニメ好きも、映画好きも満足できる名作になっておりますので、ぜひ、多くの方にご覧いただければなと思います!
以上、世界が愛するスーパーヒーローのひとり「スパイダーマン」のご紹介でした。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。
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【映画レビュー】世界が愛するスーパーヒーロー『スパイダーマン』を紹介!
— 紙山レベッカ@レビュー系VTuber (@rebecca_kmym) 2019年5月27日
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人として、そしてヒーローとしてのひとりの青年の成長物語に胸がアツくなる名作です。#スパイダーバース 等の感想レビューを交えながらたっぷりご紹介します!#新人VTuber#映画レビュー pic.twitter.com/ng51q0Eedn
それではレベッカでした!ばいばーい!(ΦωΦ)ノシ